ふとんの石堂/ブログ
2019年6月12日
最愛の奥さんへの手紙
随分前に何度もお世話になってふとんを作らせていただいたお客様から、仕立て直しの連絡をいただいた。奥様が病気と闘っていらっしゃった時にご注文をいただいて以来だ。
仕立て直しの注文の後にこの本を頂いた。奥様が描かれた絵手紙の作品集をご主人が自主出版されたもの。持ち帰ってからゆっくり見せていただいている間に、どんどん引き込まれていく自分に半分あたりまで読み進めた頃に気がついた。
「下手でいい、下手がいい」の絵手紙に惹かれた奥様だったそうだ。私が惹かれたのは下手でいい絵ではなく優しい相手を思いやる言葉やとんちの良い一言だなー。
そして、奥様を愛して止まないご主人の葛藤と奥様への愛の表現に感動したのだと思う。
日々、仕事に追われ、会話といえば仕事のことばかり。愛がなくなったわけじゃないけど、今を生きている間にも思いやりや愛情を形や言葉にしておくことの大切さ、、、などなど、色々なことを考えさせられる一冊だった。
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