ふとんの石堂/ブログ

  • 座布団の仕立て(房を締める)

    導師座布団のように房の多い座布団は、結び玉が解けないように一本一本綴じ糸を引っ張って締めます。
    この座布団の角房は76本、それが4か所。
    中央の綴じの房は24本、それが二か所。
    合計352本の綴じ糸を引っ張ります。

  • 正絹の座布団の生地を座卓敷に


    お父様が作られた正絹の緞子判座布団20枚。中綿はメキシコ綿の純綿がしっかり入っていて、最高の品物を当店にご注文いただき用意されたのだと思います。
    時代が変わり、普通より大きな座布団を20枚使う機会がなくなりましたね。
    お父様のお気持ちを大事に心に留め置き、中綿を生かして極薄の肌布団に作り替え、正絹の表生地を座卓敷に使って かつての姿を残しました。
    仕舞い込んでいた宝物でしたが、家族みんなで使えるものになってお父様も喜んでいらっしゃると思います。

  • ウールの反物で敷布団

    (お客様の声)
    92歳の母一人暮らしをしていますが、冬の間だけ老人ホームにお世話になります。ホームでは自分で布団の上げ下ろしをしなくてはならないので、軽く綿を入れてください。背も小さいので180cmあれば十分だと思います。母は若い頃呉服販売をしていたので、押し入れにウールの反物があって これを使ってもらっていいですか?

    (店主)
    ウールは強くて暖かいので、敷ふとんや座布団に向いていますね。
    ウールは保存状態が悪いと虫のエサになって穴だらけになってしまいます。
    押し入れに仕舞い込んでおくものに加工するのはお勧めしません。
    日常で使っているものは大丈夫ですよ。

  • このふとん30年使いました

    結婚して30年、夏以外の3シーズンこのふとんを愛用していました。
    側生地がカバーの中で破れているのは分かっていたのですが、離せないふとんでずるずるとこんなになるまで、、、恥ずかし!
    こちらの事情を話したら、こんなに早く仕立て直しをしてもらえて。
    もっと早くすればよかった。

    よくぞここまで使ってくださいました。
    でも、今度はもう少し早めにリニューアルしてくださいね。

  • 導師座布団の before and after



    導師座布団の before and after です。

    生地は新調し、中綿は打ち直しして仕立て直ししました。座布団の四方の辺がカーブしているのが良い仕立てです。使っているうち綿がヘタってきますが、その時四方の辺はまっすぐになり、綺麗な形の座布団になります。


    リフォーム前の座布団は、このお家のおばあちゃん手作りの和尚さん用座布団だったと思います。表生地は丹後ちりめんですが、綴じ糸も切れ、虫が噛んだのか穴も数カ所。どちらかというと横の方が広いような形(縮緬は横に大きく伸びることが多いので、伸び率を計算せずに仕立てたのでしょう)、四方の辺はまっすぐでなけれなならないのに少々膨らんでいるような。

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